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トライデントシーフード・ジャパンがスケソウ国内加工 カロリー気にせず色々使えるスケソウに注目 来春、合弁新工場で開始

目次

トライデントシーフード・ジャパン(東京都中央区、鈴木幸一代表)が今年度中に、合弁会社による国内でのスケソウダラ加工事業に乗り出す。
今年6月にオサベフーズ(宮城県気仙沼市、北村梅治会長)との合弁会社「トライデントオサベフーズ」(鈴木幸一社長)を設立。宮城県登米市に新工場を整備し、日本初となるワンフローズンのスケソウブロックを主体とした加工を行う。
同工場は来年3月のフル稼働を計画。国内販売目標はフィレー換算で当面5000トン、将来1万トンに設定する。

ワンフロ原料で市場開拓

トライデントグループでは、ドイツのピッケンパック社が年間5万トンのワンフローズンのスケソウブロックを加工。
欧州のフィレー・ブロックの市場規模は20万トン以上の規模があるという。
鈴木社長は「日本ではブロックの消費が非常に少ない。
新工場は日本初のワンフローズンのフィレー・ブロックの工場となる」と新たな市場開拓を目指す。

合弁会社のトライデントとオサベフーズの出資比率は2対1。
以前からオサベフーズがスケソウの加工を手掛けていたが、工場がフル稼働となったこともあり、合弁での加工事業開始となった。
なお、オサベフーズ側の既存加工事業はそのまま継続する。

新工場物件は登米市内に、市の協力などを得て確保。
敷地面積2300坪、建坪800坪の規模で、繊維工場を改装する。
加工内容は「スケソウ1本」(鈴木社長)とし、コンビニの調理パン向けスケソウのフライ生産として1ライン、今年の秋口に委託加工で販売を開始するフィッシュサラダ、米国でも人気のある市販用のポーション(パテ)などの加工向けに1ラインを整備する。

トライデントグループは米アラスカで約40万トンの漁獲実績を持つ。
自社船が漁獲したスケソウをワンフローズンで日本に搬入することで、より良い状態での加工が可能になる。
また、生産から加工までをトライデントグループで手掛けることから、価格競争力を含め、すり身以外のスケソウ需要の創出にも力を入れる

今月に東京都内であるシーフードショーで初披露するのが、新商品の「サラダフィッシュ」。
プレーンタイプとバジル、ガーリックタイプの3種類をそろえる。

サバにも参入

トライデントシーフード・ジャパンでは、新たな事業としてノルウェー産のサバ調達・加工にも参入する。
9月の新物から取り扱いをスタート。
原料販売ではなく、加工品として市場開拓を狙う。加工は委託する。

2018年8月4日付 みなと新聞より記事を引用)

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