エビは主に中国・インド・ベトナム・タイなどで養殖されている国際商品です。日本にもブラックタイガーやバナメイエビが多く輸入されています。
そんな中、ブラックタイガーの親エビ・シータイガーも購入できることをご存じですか?シータイガーはクルマエビ科の天然エビで最大級の大きさと言われており、甘みが強く食べ応えがあります。大きくて美味しいエビを食べたい方におすすめです。
今回はシータイガーの特徴やブラックタイガーの違い、シータイガーを使ったおすすめ料理を紹介します。
シータイガーとは?
シータイガーとは、海で捕獲された天然もののブラックタイガーのことで、「くまエビ」や「からすエビ」と呼ばれることも。日本へは、大型のものが頭が付いた状態で輸入されることが多いです。
養殖のブラックタイガーに比べて日焼けが少ないため、腹側を中心にキレイな赤色をしています。
車海老科の最大種
シータイガーは車海老科の最大種。天然の大海原で育ったシータイガーの大型サイズは数も少なく希少価値が高いです。光沢のある美しいエビで、市場店で販売されると注目の的となります。
産地は
シータイガーの産地はスリランカ・バングラデシュ・ミャンマー・インドネシア・インドなどです。
サイズ(大きさ)と相場
シータイガーはブラックタイガーの親エビにあたり、サイズの差は大人と子供ほども違います。広大な海で大きくなってから捕獲されるので、ブラックタイガーより大きな状態で見ることが多いのです。
1.5㎏15尾サイズで1尾の体長が25~26㎝、1.5㎏6尾サイズで約28~31㎝と超ビッグサイズです。
味の特徴
大型のエビは大味のイメージがありますが、シータイガーはしっかりとした肉質と濃厚な甘みが特徴の美味しいエビです。大きな頭にはエビ味噌がたっぷり詰まっており、苦みはほとんどなく美味です。
加熱するとさらに旨みが増し、天然エビの風味も感じられます。胸(足の付け根の部分)も油焼きで味わうことが可能です。
シータイガーはエビの旨みなら高級食材と言われるロブスターや伊勢海老にも引けを取りません。とにかく食べ応えがあるので、エビが好きな方には一度味わってもらいたいエビです。
ブラックタイガーとの違い
シータイガーとブラックタイガーの違いを表にまとめます。どちらも有頭エビで比較しています。
1尾の大きさ | 見た目 | 味 | |
シータイガー | 28~34㎝ | 赤い色 | 甘みが強い |
ブラックタイガー | 14~15㎝ | 黒縞模様 | 甘みが強い |
シータイガーはブラックタイガーの親エビなので、同じ種類でも全然サイズが違います。
ブラックタイガーは平均して14~15㎝ですが、シータイガーは最大で34㎝・重さ350ℊのものもあり、車海老科で最も大きいエビです。
色の違いはシータイガーが赤い色で、ブラックタイガーは黒縞模様。同種類なのに色の違いがある理由は、シータイガーはブラックタイガーに比べて環境的に日焼けしにくく赤い色を保てるからです。
味はシータイガーもブラックタイガーも甘みが強く、プリプリとした食感も楽しめる美味しいエビです。
シータイガーの方が大きいので、「エビを食べたぞ~」という満足度は高いのではないでしょうか。
シータイガーおすすめの料理
シータイガーにおすすめの料理を紹介します。シータイガーは大きいだけでなく、味も濃厚でジューシーなエビです。どんな料理にしても美味しいですが、特に以下の調理法がおすすめです。
塩焼き
シータイガーはシンプルに塩焼きにすると日本酒の肴として最高です。豪快に殻ごと網にのせて旨みを閉じ込めながら焼いて、頭の濃厚な味噌も楽しみましょう。素朴なエビの旨みを心ゆくまで堪能できる食べ方です。
ジャンボエビフライ
調理法のイチオシは何と言ってもジャンボエビフライです。
カラッと揚がったサクサクの衣にプリプリとした食感がたまりません。シータイガーで作れば、その大きさにテンションが上がるはずです。
タルタルソースも合いますが、身の甘みが強いのでシンプルに醤油やウスターソースでも楽しめます。
バーベキュー
ビッグサイズのシータイガーは丸ごと串焼きもおすすめです。スイートチリソースやガーリックソースで味付けする簡単でオシャレな料理なので、BBQにぴったり。
皿からはみ出るほどのインパクトで食べ応えも抜群です。サプライズで登場させれば、驚きや歓声で場が大いに盛り上がるのではないでしょうか。
とにかく映える料理なので、SNSにアップすれば反響が楽しみです。
まとめ
シータイガーの特徴やブラックタイガーとの違い、おすすめの料理についてお伝えしました。
ブラックタイガーには馴染みがあっても、シータイガーの存在は初めて知った方もいるのではないでしょうか?
シータイガーは、エビ好きの方に一度は食べて欲しい特大サイズの天然エビです。皆の目を引く映える料理を作れるのが嬉しいポイントで、塩焼きやジャンボエビフライ、BBQ以外にもエビの一本姿寿司など豪華で食べ応えのある料理を作ることができます。
冷凍エビの販売を行う「コーラルシー」ではとれたてのシータイガーをすぐに船内凍結して鮮度を保っています。スリランカの特にキレイな限られた水域でしかとれない貴重なエビで、京阪神の寿司店、中華料理店などプロの方も重宝し、その品質を高く評価しています。