エビ特有の甘味が強く、プリプリとしたやわらかな食感が特徴の、国内で最も流通量が多いと言われている「バナメイエビ」。
一定の面積当たりの養殖数が多くて育てやすいため、低価格での提供が実現できるところも、流通量が多い理由の一つと言えるでしょう。
味にクセがないバナメイエビは、どのような調理法にも向いています。
和食に取り入れれば、エビそのものの旨味も堪能できる、ヘルシーなメニューが完成するでしょう。
そこでこの記事では、バナメイエビの味や特徴と合わせて、バナメイエビを使ったおすすめの和食レシピをご紹介します。
バナメイエビの味や特徴
「バナメイエビ」は、殻に黒いしま模様がある、クルマエビ科に属しているエビの一種。
「グリシン」という成分が多く含まれているため甘味が強く、食感がやわらかいところが特徴です。
細長くて尻尾が長い見た目で、ほとんどが小型のサイズ、大きい物でも20㎝くらいと、他のエビと比較すると中型です。
バナメイエビは、味そのものは淡泊でクセがないため、和洋中あらゆる調理法にも向いている食材。
お手頃な値段で購入できることもあり、普段の料理に気軽に利用できるところも魅力です。
バナメイエビを使った和食レシピ
バナメイエビそのものの、プリプリとしたやわらかい食感と甘味を堪能するためには、シンプルな料理法がメインの和食がおすすめ。
自宅でも簡単にでき、かつ、本格的な和食料理が楽しめる、バナメイエビを使ったおすすめの和食レシピをご紹介します。
ちらし寿司
子供も大好きな、食卓が華やかになることでお祝い事にもおすすめのちらし寿司。
バナメイエビを加えれば、さらに豪華なちらし寿司が完成します。
1、エビの殻や尾、背わたを取り除く
2、エビに、片栗粉(大さじ1)・料理酒(大さじ1)・塩(小さじ1)を振りかけて揉み洗いをし、流水でしっかりとすすぐ
3、2を沸騰したお湯で3分程茹でて、ザルに上げて冷ます
4、酢(大さじ1)・みりん風調味料(大さじ1)を合わせた中に、エビを1分ほど浸す
5、4のエビを、キッチンペーパーなどで水分を拭いてから、好みのちらし寿司の上に盛り付ける
天ぷら
エビ本来の旨味と甘味が堪能できる、代表的な料理でもある天ぷら。
ちょっとした手間を加えれば、大きくて見栄えがよいサクサクした、お店で頂くようなエビの天ぷらが作れます。
1、エビは、尻尾を残して殻をむき、背わたを取り除く
2、塩水でしっかりと洗ってから水で洗い、キッチンペーパーなどで水分を拭き取る
3、尻尾を斜めに切り、中の水分をかき出す
4、腹側の半分まで切込を4箇所入れ、背中側を押しながらエビをまっすぐに伸ばす
5、水(75㏄)・てんぷら粉(50g)を混ぜて衣を作る
6、油を170℃に熱し、衣をつけたエビをサクッとするまで揚げ、キッチンペーパーにのせて油切りをする
しいたけのえび詰めあんかけ
見た目も華やかでパーティー料理にもおすすめの、しいたけのえび詰めあんかけ。
エビとしいたけの旨味が絶妙で、プリっとした食感が楽しめます。
1、エビの殻と尻尾、背わたを取り除いて水で洗い、キッチンペーパーなどで水分を拭き取る
2、エビを包丁で細かく切り、粘りが出るまで叩き、みじん切りにした大葉(2枚)と生姜(小さめのものひとかけ)と混ぜ、酒(小さじ1)・塩(小さじ1/2)・片栗粉(小さじ1/2)を混ぜ合わせる
3、しいたけの石づきを取り、外側には切り飾り、内側に十字の隠し包丁を入れる
4、しいたけの内側に片栗粉をまぶし、3のエビをこんもりと詰めてさらに片栗粉をまぶす
5、水(150㏄)・顆粒だし粉(小さじ1)・砂糖(小さじ1)・酒(小さじ1)・みりん(小さじ2)・しょうゆ(小さじ1と1/2)を鍋に入れて一煮立ちさせ、しいたけのかさを下にして入れる
6、アルミホイルで落とし蓋をし、弱火で10分程煮込む
7、しいたけのえび詰めを取り出し、残っただしを温めて片栗粉でとろみをつけ、しいたけのえび詰めにかける
エビのうま煮
おせちなどのお祝いの席にはもちろん、作り置きしていつでも食べられるエビのうま煮。
加熱すると殻の部分がキレイに赤くなるバナメイエビは、見た目の華やかさも楽しめるピッタリのレシピです。
1、有頭のエビを、殻や尻尾をつけたままで、背わただけを取り除く
2、たっぷりの水に塩2つまみを入れて沸騰させ、エビが赤くなるまで2分程ゆでる
3、水(300㏄)・3倍濃縮の麺つゆ(75㏄)・みりん(大さじ2)・砂糖(大さじ2)を沸騰させてエビを入れ、2分程したら火を止める
4、エビがだし汁から浮かないように重石をして、半日ほど放置して味を染み込ませる
エビのレンコン挟み焼き
エビの旨味とレンコンのサクッとした食感がたまらない、エビのレンコン挟み焼き。
ポン酢やマヨネーズなど、お好みの調味料を付けていただくのもおすすめです。
1、エビの殻と尻尾、背わたを取り除いて水で洗い、キッチンペーパーなどで水分を拭き取る
2、エビを包丁で細かく切り、粘りが出るまで叩き、みじん切りにした大葉(2枚)と生姜(小さめのものひとかけ)と混ぜ、酒(小さじ1)・塩(小さじ1/2)・片栗粉(小さじ1/2)を混ぜ合わせる
3、レンコンの皮をむき、1㎝の輪切りにして水にさらした後に、水気を切る
4、レンコンの片面に、2のエビを穴に入れながら塗り、その上にレンコンをのせる
5、表面に片栗粉を軽くまぶし、熱したフライパンで弱火で片面ずつ火を通し、最後に中火で両面がカリっとするまで焼く
まとめ
「バナメイエビ」は、甘味が強く、プリプリとしたやわらかな食感が特徴の、国内で最も流通量が多いと言われているエビのこと。
味のクセがないため、どのような調理法にも向いていますが、エビ本来の旨味を堪能するのには、シンプルな味付けでもある和食がおすすめです。
加熱すると殻がキレイに赤くなるバナメイエビは、見た目の豪華さも魅力の一つ。
バナメイエビの和食レシピを取り入れて、華やかさと合わせて、エビの旨味や甘味を充分に堪能しましょう。