いつでも手軽に使える、ストックしておくのにおすすめの「冷凍エビ」。
さまざまな種類のエビがあり幅広い料理に利用ができて、食卓が華やかになることでも人気です。
ただ、上手く解凍ができなかったり下ごしらえを間違えると、臭みが出たり美味しさが損なわれてしまう可能性もあります。
そこでこの記事では、冷凍エビを美味しく食べるために、解凍方法や下ごしらえ、茹で方について、詳しくご説明します。
冷凍エビを使った、簡単にできるおすすめのレシピもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみましょう。
冷凍エビの使い方~解凍~
冷凍エビを解凍する主な方法は、「流水解凍」「塩水解凍」「氷水解凍」の3つ。
その中でも、最もおすすめなのが「流水解凍」です。
まずは、それぞれの解凍方法について詳しく見ていきましょう。
流水解凍
「流水解凍」は、水道水を使用して短時間で解凍する方法。
冷凍エビをブロックのままザルに入れ、上から水道水を流し、解凍できたものから氷水で冷やして、調理するまでは冷蔵庫に保管します。
お湯で解凍をするとエビに火が通ってしまい、風味が損なわれる可能性があるため、必ず水を使いましょう。
解凍したエビが残った場合には、ジプロックに入れて再度冷凍保管をするのがおすすめです。
塩水解凍
「塩水解凍」は、海水に近い塩分濃度の塩水に浸けて解凍する方法。
水に対して、塩分濃度3%程度(水200㏄に対して小さじ1くらい)が目安です。
ただ、解凍できるまでに1時間はかかるため、早い段階で準備をしておく必要があります。
すぐに使いたい時には不便なため、おすすめはできません。
氷水解凍
「氷水解凍」は、氷を入れた水に浸して解凍する方法。
ボウルなどに氷と水を入れて、袋に入れた状態の冷凍エビを沈めます。
エビが直接水に触れないため、水っぽくなる心配がありません。
ただ、塩水解凍以上に時間がかかるため、すぐに使いたい時には不便です。
氷が解けたら追加する手間もかかるため、おすすめはできません。
冷凍エビの使い方~下ごしらえ~
冷凍エビを使う時には、下ごしらえをするのも重要なポイント。
適切な下ごしらえの方法を、しっかりと理解しておきましょう。
背ワタを取る
「背ワタ」とは、エビの背の部分にある、黒い筋のこと。
食感を良くして臭みを出さないためにも、調理前にはしっかりと取り除きましょう。
エビの背なかを丸めた真ん中あたりに竹串を刺して、背ワタをひっかけてゆっくりと引き抜きます。
背ワタが出てきたら、指先で軽くつまんで引くと上手く取り除けます。
水洗い
背ワタを取り除いたエビをボウルに入れ、片栗粉と塩を振りかけて揉み、余分な水分や臭み、ぬめりをしっかりと吸わせます。
その後に、洗い過ぎに注意しながら流水で水洗いをしましょう。
水気をとる
水洗いをしたら、ペーパータオルを使って、エビを軽く押さえるようにしながら水分をしっかりと拭き取ります。
水分を拭き取ったら、下ごしらえの完成です。
冷凍エビの使い方~茹で方~
冷凍エビを美味しく食べるためには、茹で方のコツを理解しておくことも大切です。
冷凍エビを茹でる時には、水から入れて、短時間(沸騰してから1分くらい)で取り出すのがポイント。
沸騰してから入れると、エビの身がしまって固くなってしまうためNGです。
旨味を損なわないために、解凍してから茹でることをおすすめします。
冷凍エビの使い方~レシピ~
和洋中と、どんな料理にもマッチする冷凍エビ。
食卓を華やかに演出できる、冷凍エビのおすすめのレシピをご紹介します。
海老マヨ
みんなが大好きな、エビのプリプリ感とマヨネーズの風味が絶妙な「海老マヨ」。
エビを揚げないレシピで、簡単に美味しく作れます。
1、下ごしらえをしたエビに、片栗粉をまぶす
2、フライパンにオリーブオイルを入れ、エビを火が通るまで焼く
3、ボウルにマヨネーズ(大さじ2)、ケチャップ(大さじ1)、練乳(大さじ1)、レモン汁(小さじ1/2)、牛乳(大さじ1)を入れて混ぜる
4、3にエビを加えて和えたらお皿に盛り、刻んだネギを散らす
海老と枝豆のかき揚げ
枝豆の鮮やかなグリーンが食欲をそそる、おつまみにもピッタリの「海老と枝豆のかき揚げ」。
氷水を使って衣を作ると、サクサクに仕上がります。
1、ボウルに、薄切りにした玉ねぎ、下ごしらえをしたエビ、枝豆を入れ、てんぷら粉をまぶして軽く混ぜ合わせる
2、別のボウルに、てんぷら粉と氷水を入れて軽く混ぜ合わせ、1を混ぜる
3、2をお玉ですくい、170℃の油で揚げる
4、カラっと揚がったらお皿に盛り、お好みで塩を添える
パッタイ
米粉でできた平たい麺(フォー)を使った、タイ風焼きそばの「パッタイ」。
本場の味が、自宅でも手軽に楽しめます。
1、フライパンにサラダ油を入れ、カットした豚バラ肉、下ごしらえをしたエビを炒める
2、火が通ったら、もやしと薄切りにした玉ねぎを入れて、軽く炒める
3、茹でてお湯を切った麺を加えて軽く炒め、ナンプラー(大さじ1)、オイスターソース(小さじ1)、砂糖(小さじ1/2)、鶏がらスープの素(小さじ1/4)、粉唐辛子(ひとつまみ)、黒コショウ(少々)を加えて炒める
4、味がなじんだら、3㎝ほどにカットしたニラを加える
5、お皿に盛り、粗みじん切りにしたピーナッツとパクチーを散らし、ライムを添える
エビのトマトクリームパスタ
トマトの酸味と、生クリームの濃厚な味わいが魅力の、「エビのトマトクリームパスタ」。
パーティーメニューとしてもピッタリの一品です。
1、フライパンにオリーブオイルを入れ、有塩バター(20g)、ニンニク(10g)を香りが出るまで加熱する
2、薄切りにした玉ねぎを入れて色が変わったら、下ごしらえをしたエビを加えて炒める
3、エビに火が通ったら、エビのみを取り出し、ホールトマト缶(1缶)、顆粒コンソメ(小さじ1)、生クリーム(100ml)、ケチャップ(大さじ2)を加えて煮込む
4、パスタが茹で上がったら、エビと一緒に3に加えて絡め、塩コショウで味を整える
5、お皿に盛り、パセリを散らす
シーフードグラタン
エビとシーフードミックスを使って簡単にできる、海鮮の旨味がたっぷりの「シーフードグラタン」。
とろけるチーズがポイントの、子供も大好きな一品です。
1、フライパンにバターを入れ、薄切りにした玉ねぎをしんなりするまで炒める
2、解凍したシーフードミックスと茹でたブロッコリーを加える
3、一旦火を止めて、小麦粉(大さじ2)を入れ、ダマにならないように混ぜる
4、弱火で焦げないように混ぜながら、牛乳(300ml)を少しずつ加える
5、トロミが出たら茹でたマカロニを入れ、コンソメ(大さじ1)とホワイトペッパーを入れて味付けをする
6、5をグラタン皿に入れ、とろけるチーズ(適量)、パン粉(大さじ1)、バターをのせ、200℃に予熱したオーブンで15分焼く
7、出来上がったら、パセリを散らす
まとめ
ストックしておくのに便利な、いつでも手軽に利用ができる「冷凍エビ」。
冷凍えびを解凍するには、水道水を使って短時間でできる「流水解凍」がおすすめ。
下ごしらえや茹で方などの使い方もしっかりと理解して、冷凍エビの旨味を損なうことなく美味しくいただきましょう。