見た目が豪華で栄養満点の有頭海老(ゆうとうえび)は、老若男女問わず広く愛されています。
有頭海老はジューシーな身だけでなくカルシウムたっぷりの殻も味わえるのが嬉しいポイント。お寿司屋さんで海老の身の握りを食べた後に、海老の頭の唐揚げが出てくると、思わず笑顔になる人もいるのではないでしょうか?
そんな有頭海老がどんな種類の海老なのか知っていますか?
今回は有頭海老の種類と、一般の家庭でも常備しておける冷凍の有頭海老を使った絶品レシピ5つについて解説します。
栄養も満点な有頭海老とは?
有頭海老とは、海老目クルマ海老科クルマ海老属の海老で、ブラックタイガーやバナメイ海老の頭付きの海老のことです。
「有頭海老」といった種類があるのではなく、頭付きの海老全般を指します。
冷凍の有頭海老の下ごしらえ
有頭海老の美味しさや栄養を丸ごと味わうには、殻ごと調理するのが一番です。
以下の方法で下処理すれば、殻付きのままでの海老の臭みが取れて、美味しく調理できます。
- 海老全体を水道水で流水解凍した後、真水でよく洗います。
- ひげや角(つの)などを短く切りそろえます。
- 海老の腰をぐっと曲げて、2~3節目に竹串の先を入れて、竹串と親指の腹で背ワタを掴んでゆっくりと引きます。
- 海老を軽く洗ってキッチンペーパーでしっかり水気を取ります。
冷凍の有頭海老を使ったレシピ
冷凍の有頭海老を常備しておけば、いつでも豪華な海老料理を作れます。
以下で、おすすめの有頭海老のレシピ5つをご紹介します。
有頭海老の香草パン粉焼き
有頭海老のジューシーな身に、サクサクとした香草入りのパン粉が抜群に合います。有頭海老を使うことで見た目に迫力が出るので、自身へのご褒美ご飯はもちろん、パーティーなどのおもてなし料理にもぴったりです。
材料
- 有頭海老:6匹ほど
- 料理酒:大さじ1
- パン粉:適量
- 乾燥ハーブ:適量
- レモン果汁:レモン半分の量
- にんにく:1片
- オリーブオイル:少々
- 塩コショウ:少々
作り方
- 海老は背中から頭にかけて、縦に半分に切り込みを入れて開きます。(切り離さないで下さい)
背ワタを取り、料理酒大さじ1を振りかけておきます。 - パン粉とハーブ、にんにくのみじん切りを軽く合わせます。
- フライパンにオリーブオイルを入れて、2を炒めます。レモン汁を入れてさらに炒めます。
- 海老は軽く塩コショウします。
海老に3のパン粉をのせて180度のオーブンで20分焼きます。
パン粉が焦げてきたら、アルミホイルを被せましょう。
有頭海老の塩焼き
有頭海老を殻付きのままシンプルに塩焼きにした豪快な料理です。
背ワタ処理をした有頭海老を魚焼きグリルで焼いて、最後にお好みの塩(おすすめは岩塩)を振りかけます。
頭はパリパリ、身はぷりぷりジューシーで、有頭海老を余すことなく味わえますよ。
有頭海老のパエリア
おしゃれなパエリアも、有頭海老を使えば海老の出汁がしっかり効いた、見た目も華やかな料理に仕上がります。野菜も肉も魚介類も入った、栄養満点の料理です。
材料(3~4人分)
- 米:2合
- 鶏のもも肉:1枚
- 有頭海老:6匹
- あさり(砂抜きしたもの):8個
- ホタテ:5個
- パプリカ:赤、黄色
- 玉ねぎ:中1個
- 人参:中2分の1本
- セロリ:3分の1本
- ミニトマト:3個
- にんにく:1片
- 白ワイン:50㏄
- オリーブオイル:適量
スープ
- 水:3カップ
- セロリの葉
- 固形コンソメ:1個
- 鶏ガラスープの素:大さじ1
- ターメリック:小さじ1
- 塩コショウ:適量
作り方
- スープの材料を鍋に入れて、沸騰してきたら中火で10分加熱し、塩コショウで味を調えます。
- 玉ねぎ・人参・セロリの茎はみじん切り。パプリカは1㎝の厚みに切り、トマトは半分にカット。あさりは殻をこすり合わせて洗います。
- 鶏肉は一口大にカットし、ホタテは半分の厚みになるようにスライス。海老はよく洗って水気を取り、背ワタと足を取ります。
- 海老はオリーブオイルを熱したフライパンで焼いて、いったん皿に取り出します。
- 同じフライパンにオリーブオイルを足して、ホタテとあさりを炒めます。白ワインを入れてふたをして蒸し煮にして、あさりの口が開いてきたらお皿に取り出します。
- フライパンに残った出しも1のスープの中へ入れます。
パエリアを作る鍋にオリーブオイルをたっぷり入れて、鶏のもも肉を炒めます。 - 軽く塩コショウしたら、玉ねぎ・人参・セロリのみじん切りを入れて透明になるくらいまでよく炒めます。
米を洗わずに入れてさらに炒めます。 - 具材が程よく隠れる程度のスープを入れてよくかき混ぜて、取り出しておいた魚介類・パプリカ・ミニトマトをトッピング。
中が見えるふたをして、中火で15~20分加熱します。
10分蒸らしたら出来上がり。
有頭海老のつや煮
存在感がある有頭海老は、お正月などのお祝い事にぴったりです。ぜひ年末には冷凍の有頭海老を入手して、海老の甘みを堪能できる「つや煮」を作りましょう。海老を丸めてつまようじで止めると、見栄えが良くなります。
材料
- 有頭海老:8匹
- 酒:100㏄
- みりん:50㏄
- はちみつ:30g
- 醤油:大さじ2
作り方
- 海老の背ワタを取り、頭の付け根と尻尾の付け根につまようじを刺して曲がった状態にします。
- 鍋に酒、みりん、はちみつ、醤油を入れて、とろみが付くまで火にかけます。
- とろみが付いたら、海老を入れて3分ほど似て照りを出します。
余熱で火が入ってエビが固くなるのを避けるため、煮終わったら鍋ごと氷水で冷やしましょう
有頭海老のブイヤベース
地中海沿岸地方で作られる魚介のごちそうスープ「ブイヤベース」も有頭海老から出る別格のお出しで、味に深みが増します。
材料A
- 有頭海老:4匹
- にんにく:1かけ
- 玉ねぎ:2分の1個
- 人参:2分の1本
- オリーブオイル:大さじ1
- 白ワイン(料理酒でも可):大さじ1
材料B
- サフラン:ひとつまみ
- お湯:550㏄
- 塩:小さじ2分の1
- コンソメ:小さじ2分の1
作り方
- 有頭海老は背ワタを取り、流水で洗った後にキッチンぺーパーで水気を取ります。ひげはキッチンバサミでカットします。
- にんにくはみじん切りに、玉ねぎと人参は1㎝角に切ります。プチトマトはヘタを取り縦半分にカットします。
- 深めのフライパンか鍋にオリーブオイルを入れて、有頭海老を両面焼き目が付くまでこんがり焼きます。
- 白ワインを入れて中火で2分ほど蒸し焼きにします。
- 海老を一度取り出して、にんにくを入れて軽く煮ます。
- 玉ねぎ、人参、ぬるま湯550㏄で戻したサフランをお湯も一緒に、塩小さじ2分の1、ローリエ1枚、コンソメ小さじ1を入れます。
- 沸騰後ふたをして10分程度煮ます。
- プチトマトを入れてひと煮たちさせたら、最後に海老を戻して出来上がりです。
まとめ
有頭海老を丸ごと料理すれば、殻やエビ味噌に至るまで海老の栄養や美味しさを余すところなく味わえます。
いつもの海老料理も有頭エビで作ることで見栄えが良くなり、ホームパーティーやアウトドアで出せばきっと喜んでもらえるでしょう。
冷凍エビなら、思い立った時にすぐに解凍して鮮度の良い状態で調理できます。
ぜひ冷凍の有頭海老を入手して、手軽に豪華な海老料理を楽しんで下さいね。