海老は、海老フライや海老チリ、ちらし寿司などさまざまな料理に使える人気食材です。
しかし冷蔵の賞味期限が短いため、
- 「すぐに腐ってしまう」
- 「食中毒が怖い」
と敬遠している人もいるのではないでしょうか?
海老を冷凍保存すれば、冷蔵ずるよりずっと長持ちします。すぐに使う予定のない時でもとりあえず冷凍しておけば、いつでも好きなタイミングで解凍して海老料理を作れますよ。
今回は海老を冷凍する際の保存期間や、冷凍海老の賞味期限などについて解説します。
海老を冷凍して保存する方法と保存期間
海老を冷凍して保存する方法と保存期間について解説します。
殻付き海老
海老の塩焼きやガーリックシュリンプ、パリパリ揚げなどを殻付きの海老料理を作りたいなら、殻付き海老のまま冷凍することをおすすめします。
■殻付き海老の冷凍方法と保存期間
- 海老の背中が丸くなるように持って、頭から3節目と4節目の間につまようじか竹串を刺し、背ワタを引っ張り出す。
- 引っ張り出した背ワタを、切れないようにゆっくりと引き出す。
- 殻付き海老8尾に対して塩小さじ2分の1、酒大さじ1をもみ込む。
- 流水で洗ってペーパータオルで水気を取る。特に水が残りやすい脚や尾の部分を押さえるようにして拭き取る。
- 海老が重ならないように4尾ずつラップで包み、冷凍保存用袋に入れて冷凍する。
- 冷凍庫で2~3週間保存が可能。
殻をむいた海老
炒め物やグラタンなど殻をむいた海老を使った料理を作りたい方には、殻をむいた海老の冷凍をおすすめします。
■殻をむいた海老の冷凍方法と保存期間
- 殻付き海老8尾の殻と尾を取り除く。
- つまようじか竹串で背ワタを取る。
- むき海老8尾をボウルに入れ、塩小さじ2分の1、かたくり粉大さじ1を振りかけて、手で優しくもみ込む。
- むき海老をさる移し替えて、流水で洗い流してペーパータオルで水気を拭き取る。
- むき海老を4尾ずつラップに包み、冷凍用保存袋に入れる。
- 冷凍庫で2~3週間保存できる
ゆでた海老
サラダや生春巻き、サンドイッチ、ちらし寿司などゆでた海老を使った料理を作りたい方には、海老をゆでて冷凍するのがおすすめです。解凍後にゆでる必要がなくそのまま使えるので、時短につながりますよ。
■ゆでた海老の冷凍方法と保存期間
- 殻付きの海老の背中を丸めて、頭から3節目と4節目の間につまようじか竹串を刺して、背ワタを引っ張り出す。
- 殻付き海老8尾をボウルに入れ、塩小さじ2分の1、酒大さじ1を手で優しくもみ込む。
- 海老をざるに移し替えて、流水で洗い流してペーパータオルで水気を拭き取る。
- 殻付きのまま、塩と酒を入れたお湯で2~3分ゆでる。
- 茹で上がったらざるに上げて殻を尾をむき、キッチンペーパーで水気を取る。4尾ずつラップに包み、冷凍用保存袋に入れる。冷凍庫で3~4週間保存できる。
※海老は殻付きのままでゆでた方が、身の縮みが少なく、プリプリの食感に仕上がる。
揚げた海老
海老の天ぷらや海老フライの揚げた海老も冷凍できます。
まとめて揚げて冷凍しておけば、忙しい日の夕食やお弁当に便利です。
海老の天ぷらは油が回って参加すると、途端に美味しくなくなってしまいます。
冷凍することで、酸化を遅らせて長期保存できます。
■揚げた海老の冷凍方法と保存期間
- 揚げた海老の粗熱を取る。
- 余分な油を取るために、キッチンペーパーにはさんだ状態で冷凍する。
- 冷凍用保存袋に入れて冷凍庫に保存する。1カ月ほど冷凍できる。
冷凍海老の保存期間はおおむね24か月
業務用冷凍庫で保存した海老の保存期間はおおむね24カ月です。
業務用冷凍庫はマイナス18度に設定されており、冷凍海老の劣化の元となる細菌の養殖や酸化を抑えることができるため、長期間保存が可能になるからです。
ただし商品によって賞味期限は異なるため、冷凍海老を購入したらまず賞味期限をチェックしましょう。
対して家庭用冷凍庫で冷凍した海老の賞味期限は生のまま冷凍した場合は2~3週間、ゆでてから冷凍した場合は3~4週間です。
上記の期間を過ぎると、食材の乾燥と酸化による冷凍焼けの可能性が高くなり、味や風味も損なわれてしまいます。
目安として冷凍してから1カ月以内に召し上がることをおすすめします。
海老を冷凍するメリット
海老を冷凍するメリットは保存期間が長くなること、調理時間が短縮できることの2点です。以下でさらに詳しく解説します。
保存期間が長くなる
海老の賞味期限は、肉などに比べて短く、買ったその日に使うことが推奨されています。つまり海老を長期間保存するためには、冷凍するしかないのです。正しい方法で冷凍すれば2~3週間は保存でき、解凍後もほとんど変わらない味や食感を楽しめます。
調理時間や下ごしらえの短縮になる
海老は背ワタを取ったり塩やかたくり粉で臭みを取ったりしなければならないので、調理に手間がかかります。冷凍保存すれば、たくさんの海老を一気に下処理できるので、調理時間や面倒な手間を省けます。
たとえば海老フライなら、下処理をして衣を付けた状態で冷凍。調理する時は凍ったまま揚げればいいので、夕食やお弁当に手軽に登場させられます。
冷凍海老の解凍方法
冷凍海老は解凍方法を間違うとパサパサになったり食感が悪くなったりするので、正しい方法で解凍することが大事です。
生のエビの解凍方法
生のまま冷凍した海老(殻付き海老、むき海老)は、流水で短時間で解凍するのがもっともおすすめです。海老を指で軽く押してみてかたさが感じられなければ、解凍できています。
冷凍海老を解凍したらできるだけ早く調理をしましょう。そのまま置いておくと鮮度がどんどん落ちていきます。美味しさや鮮度を保つために、解凍できたものから氷水で冷やして、調理するまでは冷蔵庫で保管するのがおすすめです。
すぐに使わない場合や余った海老は、冷凍保存袋などに入れて再度冷凍しましょう。殻付きの海老は冷凍に強いため、再冷凍しても劣化する可能性は少ないです。
炒め物に使う場合は、ザルに上げて軽く水気を取ればOK。揚げ物にする場合は油はねを防ぐために、ペーパータオルで脚や尾の部分の水気をしっかり拭き取ってから調理しましょう。
ゆで海老の解凍方法
ゆで海老の解凍は電子レンジがおすすめです。既に加熱しているので、半解凍で料理に使えます。耐熱皿に冷凍ゆで海老8尾をラップで包んだまま置いて、電子レンジ(200W)で3~4分加熱して半解凍します。ラップを外してペーパータオルで水気を拭き取れば、そのままサラダやサンドイッチの具として使えます。
揚げた海老の解凍方法
冷凍した海老フライの解凍は食べたい分だけ取り出し、電子レンジで30秒ほど加熱。オーブントースターの場合は、アルミホイルの上に食べたい分だけのせて5〜10分加熱。サクサクの衣とぷりぷり食感が復活します。
まとめ
海老はひと手間かけて冷凍することで、生の状態でも2~3週間保存が可能です。また賞味期限内に正しい解凍方法で解凍すれば、旨みや食感をキープしたまま美味しい海老が食べられます。
ぜひ海老を正しい方法で冷凍・解凍して、いつでも好きな時に美味しい海老料理を楽しんでくださいね。
鮮度と美味しさにこだわるコーラルシーの冷凍エビを購入すれば、自宅で冷凍処理をしなくて済むので面倒な手間が省けます。また自宅で冷凍処理をしたエビより賞味期限が長いので、長い期間エビを楽しめて便利です。