スリランカ東部州は、スリランカの東海岸に位置している州です。
今回は、スリランカの東部州に属する、州の中央部に位置している県の「バティカロア」への出張の様子を日記にまとめました。
この記事では、スリランカ東部州の情報と合わせて、2/3から2/4にかけての出張の記録、さらに、バティカロアで獲れるアオリイカやホワイトエビについてご説明します。
スリランカ東部州とは?
スリランカは、インドの先端あたりに位置している、インド洋の真珠とも言われている緑が豊富な熱帯の島。
北海道の約8割の面積があり、紅茶の生産が盛んです。
味わい豊かな「セイロンティ」は、世界的にも有名で、誰もが口にしたことがあるでしょう。
スリランカの気候は、基本的には高温多湿でありながらも、場所によってはかなり違うところも特徴。
海岸部や低地では平均気温が27℃くらいと暑く、また、高地では涼しく過ごしやすい環境です。
スリランカの東部州は、スリランカの東海岸に位置している州。
「インド・スリランカ協定」に基づき、1988年に北部州と統合され、北東州となりました。
しかし、2007年に再度引き離されて、東部州に戻っています。
今回の出張で訪問した「バティカロア」は、スリランカの東部州に属する、州の中央部に位置している県です。
コロンボからバティカロアまでは、空路を利用すると1時間ほどで、便数も多数あるため比較的に便利な立地。
また、高速道路や鉄道も開通しているため、陸路でのんびりと景色を見ながら向かうのも楽しいでしょう。
バティカロアは、美しい潟があり、多様性に富んだ文化を持つ東部州屈指の商業都市でもあります。
近隣には、大規模にリゾート開発されたビーチもあり、美しい海を満喫できる観光地としても人気です。
スリランカは、九州より一回り大きいぐらいの島に、8つの世界遺産があります。中でも最も有名なシギリヤロックなどの文化遺産を見学したり、ジャングルと多くの動物たちが残されている自然遺産で、ジープサファリをしたりなどです。
また、世界遺産以外にも数々の見どころがあります。
日本では見ることの難しいウミガメの産卵所、たくさんの象が集まっての水浴びを見られたり、象に乗って森林のサファリツアーなど、3000メートル近い山岳地帯は、赤道直下にいるとは考えられないぐらいの凉しさ(場合によっては、めっちゃ寒いです)、雲の中にある製茶工場など。本当に数多くの見どころが、さほど大きくない国土の中にぎゅっと詰まっているのが、昔から中東・ヨーロッパなどからの観光客が多い理由なのだそうです。
2/3から2/4まで
バティカロアのシーフード工場への出張は、2/3から2/4の日程。
2/3の9:00に関西空港にて一緒に訪問するお客様と合流し、11:00発のシンガポール航空にて、シンガポールに向かいました。
途中、乗り換えまでに5時間あったため、マリーナ・ベイに面したシンガポールの高級リゾートホテル「マリーナベイ・サンズ」を見学。
「マリーナベイ・サンズ」は、統合型リゾートであり、見学するだけでもセレブ感が味わえます。
その後、空港に戻って軽食を摂り、22:10発468便でコロンボへ向かいました。
コロンボに着いてから、空港から5分程のローカルホテルに到着したのが24:30。
ホテル代は比較的に安かったのですが、お湯が出ないというハプニングを経験しました。
海外のホテルでは、この手のトラブルはよくあること。
日本のように、ホテルでの完璧に近いサービスを求めるのであれば、高いホテルを選ぶしかないのでしょう。
翌日2/4には、5:30にホテルを出発。
鉄道も開通したため、コロンボからバティカロアへは電車での移動もできますが、短時間で行けるのはやはり車です。
私達は、クルネガラ、ダンブッラ、ハバラナ、ボロンナルワを経て、バティカロアを目指しました。
バティカロアの少し北あたりに位置するバラチェネというところに11:34に到着し、ここで休憩がてら軽食を摂った後に、バティカロアへ。
そして、12:35にバティカロアを出発し、北東部沿岸にあるトリンコマリーに向かいました。
バティカロアの周辺には製氷工場があることからも、魚介類の加工が盛んだということが良くわかります。
バティカロアでとれる「アオリイカ」とは
「アオリイカ」は、イカ類の中では最も美味しいとされ、イカの王様とも言われている人気の高い種類。
やや硬くて歯ざわりが良い肉質で、ねっとりとした甘味と柔らかな歯ごたえが特徴です。
特に、寿司種として欠かすことができないアオリイカは、関東ではなくてはならない素材。
活け締めをしてから、半日から1日半熟成させたものがより旨味が出るとされ、寿司や天ぷらの種としては、2kg前後の大きさが最も良いとされています。
生で食べても加熱調理をしても美味しく食べられ、低脂肪・低カロリー、さらに、アミノ酸が豊富なヘルシー食材なところも、人気の理由の一つでしょう。
バティカロアでは、値段も安定していて需要も高い、アオリイカも多く捕獲しています。
需要が高いアオリイカは、日本では、国内産以外にも、大西洋や東南アジア、アメリカなどからも輸入をしている状況です。
その中でも、スリランカ産のアオリイカは柔らかくて甘味が強く、どのような料理に使用しても、アオリイカの旨味が堪能できます。
また、身だけでなく、ゲソも柔らかい上に、甘みが強く、焼いてよし、炒めてよし、から揚げにもよしの万能商材です。
バティカロアでとれるエビ「ホワイトエビ」とは
「ホワイトエビ」は、海の中で自然に育つ天然エビの中でも、捕獲できる季節が限定されている点が特徴。
東海岸のバティカロアでは、年間を通して安定した供給ができるように、1年に2度ほどあるシーズンに、できるだけ多く捕獲をします。
網を引く時間が短い、小規模なトロール船を利用する漁法なので、鮮度の良い状態での水揚げが可能。
漁獲したエビは、その場で船上にて氷詰めにし、工場まで運びます。
氷が溶けたとしても、エビが水に浸からないように工夫されているところも特徴です。
その日のうちに加工されて、最短時間で製品にしています。
ホワイトエビは、甘味と風味のバランスが取れている、プリプリ感が楽しめるところが特徴。
どのような料理に使用しても、最もエビらしい、エビ本来の風味が堪能できるでしょう。
ホワイトエビは、流通量が少なくて希少性が高く、値段も高価です。
味はもちろん、尻尾が長くて見栄えの良さも魅力であり、天ぷら屋さんやお蕎麦屋さんでも高い人気を誇っています。
この海老に対するこだわりの強いお客様では、「これでなきゃだめ」とおっしゃり、当社のホワイトを選んでくださいます。