「ブラックタイガー」とは、東南アジアなどで養殖されたエビのこと。
いろいろな種類があるエビの中でも、ブラックタイガーはカロリーが低いところも特徴の一つです。
エビは、他の食材と比較してもカロリーがかなり低く、食事制限をしている人や健康を気遣う人にもおすすめの食材。
栄養も豊富なエビを普段の食事に積極的に取り入れれば、健康な身体作りも目指せます。
そこでこの記事では、ブラックタイガーとはどのようなエビなのか、ブラックタイガーのカロリーや脂質、他の食材との比較を、ブラックタイガーをカロリーを上げずに食べるレシピと合わせて詳しく解説いたします。
ブラックタイガーとは?
「ブラックタイガー」とは、東南アジアなどで養殖されたエビのこと。
クルマエビ科の一種で、日本では「ウシエビ」と呼ばれています。
同じ種類でも、天然物のエビは「シータイガー」と呼ばれ、ブラックタイガーよりもサイズが大きく値段も高価です。
ブラックタイガーは、日本国内にも生息はしていますが、漁獲量はごくわずかなため、ベトナムやインド、タイなど、海外から輸入されるのがほとんど。
体長が20~23cm、重さは120~130gほどで程よい弾力と甘味があり、プリプリとした食感が特徴です。
値段が安くて手軽に利用できるところもメリットであり、炒め物や揚げ物など、和洋中問わず幅広い料理に使われています。
ブラックタイガーのカロリーと脂質(他のエビとの比較・一匹当たりと1人前5匹)
エビにもいろいろな種類があり、それぞれカロリーや脂質も異なります。
最初に、ブラックタイガーの100gあたりのカロリーと脂質を、他のエビと比較してみましょう。
カロリー | 脂質 | |
車エビ | 97kcal | 0.6g |
大正エビ | 95kcal | 0.3g |
伊勢海老 | 92kcal | 0.4g |
バナメイエビ | 91kcal | 0,6g |
甘エビ | 87kcal | 0.3g |
芝エビ | 83kcal | 0.4g |
ブラックタイガー | 82kcal | 0.3g |
エビの中でも、カロリーが最も低いと言えるのがブラックタイガーで、100gあたり82g、カロリーが高いのは車エビで、100gあたり97kcalです。
また、ブラックタイガーは、脂質に関しても0.3gと低く、食事制限をしている人にもおすすめの食材だということが良くわかります。
次に、ブラックタイガー一匹当たり(約26g)と、1人前5匹のカロリーと脂質を見てみましょう。
カロリー | 脂質 | |
一匹当たり(約26g) | 21kcal | 0.1g |
1人前5匹 | 105kcal | 0.5g |
ブラックタイガーを食べる1人前の量が5匹として計算しても、カロリーは100kal程度で脂質は0.5g程度。
カロリーや脂質を気にしなくても、しっかり食べられる食材です。
ブラックタイガーと他の食材のカロリーは
エビの中でも、特に低カロリー低脂質なのがブラックタイガーです。
他の魚介類と比較するとどのくらい違うのか、100gあたりのカロリーを比較してみました。
カロリー | |
サンマ | 335kcal |
マグロの赤身 | 93kcal |
サーモン | 237kcal |
いくら | 276kcal |
タラコ | 145kcal |
アサリ | 270kcal |
カキ | 130kcal |
100gで80kcalほどのブラックタイガーは、サンマやサーモンなどの脂が多い魚と比較するとかなり低カロリーです。
低カロリーで安心して食べられる、理想的な食材であるブラックタイガーを、普段の食事に積極的に取り入れましょう。
ブラックタイガーをカロリーを上げすぎずに食べるレシピ
カロリーが低いブラックタイガーも、調理法によっては高カロリーになってしまうため、気を付けなくてはいけません。
ブラックタイガーを、カロリーを上げずに美味しく食べるレシピを覚えておきましょう。
シュリンプサラダ
いつものサラダも、ブラックタイガーを加えるだけで、パーティーにもピッタリの豪華な一品に仕上がります。
和風の食材やドレッシングを添えれば、さらにヘルシーに食べられます。
1、エビの殻と背わたを取り除き、塩を入れた湯でサッとゆでる
2、水菜や玉ねぎ、レタスなど、好みの野菜とエビをボウルに入れる
3、和風ドレッシングで和えてお皿にもりつけ、好みですりごまを振りかける
エビの豆乳チャウダー
牛乳の代わりに豆乳を使った、満足感のあるスープ。
野菜やキノコをたっぷりと入れれば、栄養価も高いスープが完成します。
1、エビの殻と背わたを取り除く
2、鍋にオリーブオイルを入れ、チューブのニンニク(小さじ1)を入れて香りがでるまで炒める
3、スライスした玉ねぎを加えて1分ほど炒めたら、小さめの角切りにしたにんじんを入れて3分程炒める
4、エビ、しめじ、塩(少々)を入れ、全体を炒める
5、豆乳(500ml)、コンソメスープの素(小さじ1)を入れて10分程煮る
6、塩で味を整えて、最後に黒コショウを入れる
エビと春雨のタイ風サラダ(ヤムウンセン)
パクチーのさわやかな香りがクセになる、タイ風春雨サラダの「ヤムウンセン」。
野菜もたっぷり入ったヘルシーなサラダで、温かいうちに食べるのがおすすめです。
1、エビの殻と背わたを取り除き、塩を入れた湯でサッとゆでる
2、フライパンに水を入れて沸騰させて、春雨(40g)を表示通りにゆでて水で軽く洗う
3、フライパンに、エビ、春雨、みじん切りにしたニンニク(1片)、唐辛子(適量)、ミックスナッツ(20g)を入れて軽く炒める
4、3にナンプラー(大さじ1)、レモン汁(大さじ1/2)、砂糖(大さじ1/2)を加えて炒め、火を止める
5、一口大に切ったトマト、薄切りにした紫玉ねぎ、小口切りにした小葱を加えて、余熱で炒める
6、お皿に盛り付けて、パクチーとカットしたレモンを添える
ガーリックシュリンプ
エビを殻付きで丸ごと食べるガーリックシュリンプは、カルシウムもしっかり摂れるメニュー。
シンプルな味付けでカロリーも低く、香りを楽しみながらいただけます。
1、エビの殻を付けたまま、背わたを取り除く
2、ボウルに、エビ、すりおろしたニンニク(1片)、塩(少々)、乾燥バジル(少々)を入れて混ぜ、5分ほどおいて馴染ませる
3、フライパンにオリーブオイル(大さじ1/2)とバター(10g)を入れ、2のエビを入れて焼き色をつける
4、レモン汁(1/4個分)を入れ、両面が焼けたらお皿に盛りつける
まとめ
「ブラックタイガー」は、程よい弾力と甘味、そして、プリプリとした食感が特徴の、東南アジアなどで養殖されたエビのこと。
エビの中でもカロリーが低く、高タンパク低脂肪・低糖質の、食事制限をしている人にもおすすめの食材です。
ブラックタイガーをカロリーを上げずに食べるレシピを参考に、普段の食事に積極的に取り入れましょう。