アルゼンチン(AR)アカエビのL3サイズ(キロ当たり30/40尾)の内販価格(商社出し値)がじりじりと上がっている。9月上旬は先月比20~30円高。昨年はL3の対日搬入量が各インポーターの予測より多く、逆ザヤ相場が続いていた。一方、今年は各社が搬入量を抑えており、今月から本格的に日本に搬入する「新物から強含みとなる」(商社筋)。
他サイズはL1(10/20尾)がない物相場で、L2(20/30尾)との価格差が広がっている。。
5月下旬に始まった現地の漁獲は残すところ2カ月ほどとなり魚体が大きくなってきた。組成はL1が4、5割、L2が4割、L3が1、2割程度。通常漁後半にL3の組成は増えないため、現地相場はL3が横ばいの見通し。L1とL2は今後年末向けに中国や欧州の需要が強まることから、「下げ要素はない」(同)という。
今年はバナメイが現地相場、内販価格ともに下がったためARアカエビの売り場縮小が懸念されていた。ただ「8月時点でARアカエビの販売量が明らかに減っているとは感じない」と商社筋は話す。
(2018年9月6日付 みなと新聞より記事を引用)