ブラックタイガーの養殖方法は?安価で高品質なエビを供給できる方法とは?

養殖エビの代表・ブラックタイガーの養殖方法を知っていますか?

スーパーから高級寿司店まで引っ張りだこのブラックタイガーは、今や天然エビに負けない美味しさです。

養殖エビがこんなにも美味しくなった理由は、コーラルシーがこだわる養殖方法に秘密があります。

今回は天然エビと養殖エビの違いやコーラルシーが行っているブラックタイガーの養殖方法などについてお伝えします。

天然エビと養殖エビの違い


お寿司やエビフライ・エビチリなど和洋中さまざまな料理に使われるエビですが、現在は養殖が主流です。一昔前までは天然が当たり前だったエビが今は世界各国で養殖されているのです。

「エビは天然の方が美味しい」と言う方も多いかと思いますが、旨みをぎゅっと閉じ込める工夫をするなどエビの養殖技術のレベルは高くなっています。

ブラックタイガーとは?



ブラックタイガーとは一尾30~40gの大型のエビで、高級エビの代表であるクルマエビの仲間です。天然物は「シータイガー」と呼ばれていますがほとんど出回っていません。

ブラックタイガーは外食産業や一般家庭で、エビフライや炒め物・照り焼きに使われることが多いエビです。見た目は黒灰色ですが、ゆでると赤く美味しそうな色に変化するのが特徴。甘く旨みが凝縮した味で、プリプリとした歯ごたえも楽しむことができます。小型のバナメイエビと共に養殖エビの代表的な存在です。

コーラルシーが行っているブラックタイガーの養殖方法



近年では中国・インドネシア・ベトナムなどアジアの新興国によるエビの養殖が増加しています。

味と鮮度にこだわるエビを加工生産するコーラルシーも、スリランカでのエビの開発輸入をおこなっています。

スリランカは主な生産地のエビとは異なり、シーズン性が少なく一年中養殖できることが最大のメリットです。加工工場は年中稼働しているため、安定生産と供給が可能になります。

また中間業者を介さないため、安価での提供が可能。徹底的に管理し工場に運ぶまでの品質を完璧に保つことができます。

以下で、コーラルシーがこだわるエビの養殖技術をご紹介します。

親エビの捕獲


ブラックタイガーの養殖は、生きた高品質な親エビ(マザーシュリンプ)を捕獲するところから始まります。一度の産卵で100万尾の稚エビが誕生しますが、30万尾まで自然淘汰されます。

稚エビの飼育


稚エビを約一か月間孵化場で飼育します。

養殖池で飼育


孵化場での飼育期間が終了すると、養殖池に移動。水質管理を徹底した池で1㎡あたりのエビの養殖数を約10尾に抑えるのがポイント。広々としたストレスのない環境で約4カ月かけて飼育します。

活けしめ


約120日間の養殖期間を経て、約30gから40gになると水揚げします。広い養殖池でストレスなく育ったブラックタイガーを、低温で水を含ませることなく短時間で工場(アルペックスマリン社)に運びこみ、運び込まれたその日のうちに加工することにこだわっています。

ブラックタイガーを水揚げ直後に氷水で活けしめを行い水を含ませないことで、ストレスなく育った天然エビの味わいに近い旨みを最大限逃がさないように尽力。新鮮なエビを水に漬けてしまうと旨みが流れて水っぽくなってしまうからです。中間業者を介さないため、工場に運び込むまでの保存状態を完璧に保つことができます。


ブラックタイガーとバナエイエビの養殖方法の違い



ブラックタイガーの養殖は1970年頃から台湾で始まり、1980年代に一気に広まりました。バナメイエビはかなり遅れて1995年頃から養殖が始まりましたが、その養殖のしやすさから現在の養殖エビの主流になりつつあります。

ブラックタイガーとバナメイエビの養殖方法はどのような点が違うのでしょうか?


ブラックタイガーとバナメイエビの養殖方法は基本的に同じですが、同じ容積の池に入れられるエビの総数が違います。バナメイエビがブラックタイガーの3~10倍とかなり多いのです。

その理由は、バナメイエビは水中を浮遊する性質のため、海底を歩く性質のブラックタイガーより一度にたくさんのエビを飼育できるから。また、バナメイエビの養殖池の深さが2.5mなのに対し、ブラックタイガーの養殖池の深さはたった1.5mほどしかありません。

バナメイエビが水中を浮遊する性質で、養殖池の深さも深く一度にたくさんの量を養殖できることから、ブラックタイガーより養殖しやすくなっているのです。

まとめ

ブラックタイガーの養殖方法や、バナメイエビとの養殖方法の違いについて説明しました。

コーラルシーの創業社長は、1972年から1995年頃まで、その人生のほとんどを現地での商品開発に力を注いできました。このアルペックスマリンのチャンドラ社長は、創業者の教え子で、その魂を今日まで引き継いでいます。

スリランカでのエビの開発輸入と養殖技術にこだわるコーラルシーのブラックタイガーは、創業から40年以上もの間、レストラン・寿司店・高級中華料理店などプロの方に絶賛されています。

天然エビに負けない美味しさの養殖エビを是非一度試してみませんか?

ブラックタイガーと天然エビの違いって?

「ブラックタイガー」とは、東南アジアなどの海外で養殖されたエビのこと。
全体的に黒くて縞模様があり、主に海外から輸入されます。
ブラックタイガーと同じ種類のエビでも、天然物は「シータイガー」と呼ばれ、腹側を中心に赤くてきれいな色をしているのが特徴。
多くが、ブラックタイガーよりも大きい状態で輸入されています。
養殖物のブラックタイガーと天然物のシータイガーは、大きさや味などに違いがあるため、料理や目的によって使い分けるのもよいでしょう。

そこでこの記事では、ブラックタイガー(養殖)とシータイガー(天然)の違いを、天然エビの種類と合わせて詳しくご説明します。

ブラックタイガーとは?

「ブラックタイガー」とは、東南アジアなどで養殖されたエビのこと。

有名な産地は東南アジアで、日本での呼び名は「ウシエビ」と言います。

ブラックタイガーは、日本国内にも生息していますが、国内で漁獲される量はごくわずかであり、市場に流通することはほとんどありません。

ベトナムやインド、タイ、インドネシアなどで大量に生産され、冷凍で輸入されるケースがほとんどです。

また、スリランカなどの一部の生産者は、水揚げ時に活〆処理をし、鮮度を保持した状態で凍結して輸入しています。

ブラックタイガーは、全体的に黒くて縞模様があるのが特徴。

味や食感が優れているのはもちろん、加熱するとキレイな赤色になり、見た目がよいことでも人気があります。

天然エビの種類は?

一言で天然エビと言っても、実に多くの種類があります。

最初に、天然エビの種類別の、それぞれの特徴を見ていきましょう。

シータイガー

「シータイガー」は、ブラックタイガーと同じ種類で、海で自然に育った天然物のエビのこと。

養殖物であるブラックタイガーとは違い、腹側をメインに赤くキレイな色をしているのが特徴です。

ブラックタイガーよりも大きい状態で漁獲されることが多く、大型のものは頭の付いた状態で輸入されます。

オーストラリアタイガー

「オーストラリアタイガー」は、オーストラリアのカーペンタリア湾などで獲れる天然エビのこと。

多くが頭の付いた状態で輸入され、赤い縞模様で加熱すると鮮やかなオレンジ色になるのが特徴です。

発色が良く見た目にも優れているため、おせち料理の需要が多い年末になると消費量が増加します。

フラワーエビ

「フラワーエビ」は、日本近海からインド洋、地中海東部まで幅広く分布している天然エビのこと。

身体の赤い縞模様が花のように見えることから、「フラワーエビ」と名前が付けられました。

身質が柔らかく、甘味があるのが特徴で、インドネシアの東、西イリアン海域で漁獲された物は「イリアンタイガー」と呼ばれています。

西日本からインド洋にかけて漁獲される、アシアカエビなどとも呼ばれる「クマエビ(学名Penaeus semisulcatus)」は、クルマエビ科のエビであり、国内ではクルマエビに次ぐ高級海老とされておりますが、このエビもフラワーエビの仲間です。

ホワイトエビ

「ホワイトエビ」は、ミャンマーやインドネシア、スリランカなどの東南アジアで獲れる天然エビのこと。

名前の通り白っぽい色をしたエビで、ブラックタイガーと比較すると身が薄いのが特徴です。

値段が高いのですが、身の柔らかさや甘味は、値段に見合うだけの価値があります。

アマエビ

「アマエビ」は、北海道が全体の水揚げの約7割を占める、主に日本海沿岸で獲れる天然エビのこと。

「ホッコクアカエビ」が正式な名前で、生で食べると甘味があるのが特徴です。

透明感がある鮮やかな赤色で、スリムな形をしています。

アルゼンチンアカエビ

「アルゼンチンアカエビ」は、その名の通り、アルゼンチンに生息している天然エビのこと。

全体的にオレンジ色に近い赤色で、殻は柔らかくて薄く透明感があるのが特徴です。

加熱すると甘味が増し、殻ごと料理をすると濃厚なだしが出ます。

ブラックタイガー(養殖)とシータイガー(天然)の違い

同じエビの種類でも、養殖物のブラックタイガーと、天然物のシータイガーとでは、大きさや味、さらに値段も異なります。

ここでは、おすすめの料理と合わせて、それぞれの違いを詳しく解説いたします。

大きさ

広い海で育つ天然物のシータイガーは、大きくなってから漁獲されるのがほとんど。

サイズが大きいほど価値が高く、大型の物の多くは頭の付いた状態で輸入されています。

シータイガーは、ブラックタイガーよりも大きい状態で目にすることが多いでしょう。

特大サイズのそれぞれの長さと重さは、以下を参考にしてください。

 ブラックタイガーシータイガー
有頭一尾の長さ20~23㎝27~28㎝
有頭一尾の重さ120~130g150~179g

ブラックタイガーは、程よい弾力と甘味があり、プリプリとした食感が特徴。

シータイガーは、サイズが大きいことからも食べ応えがあり、肉厚で濃厚な美味しさがあります。

ブラックタイガーシータイガー
・程よい弾力・プリプリとした食感・肉厚で食べ応え充分・濃厚な味わい

値段

ブラックタイガーは、1㎏あたり3,000~4,000円程度。

比較的に手ごろな値段で購入できます。

シータイガーは、1㎏あたり10,000円近くする高級なエビ。

30㎝以上もある超特大サイズは、1尾で2,000円を超える物もあるでしょう。

 ブラックタイガーシータイガー
1㎏あたり3,000~4,000円10,000円前後

おすすめの料理

身が引き締まってプリプリとした食感のブラックタイガーは、炒め物や揚げ物など、幅広い料理におすすめ。

値段がリーズナブルなこともあり、手軽に使えるところも魅力です。

サイズが大きくてインパクトもあるシータイガーは、加熱すると風味が豊かになり、鉄板焼きやバーベキュー、エビフライなど、見た目の豪華さも味わえる料理がおすすめ。

エビの頭の部分には味噌があり、濃厚なだしが出るため、鍋物やスープにすると美味しく仕上がります。

 ブラックタイガーシータイガー
おすすめの料理エビフライ・照り焼き・エビチリ・塩焼き・エビマヨなど鬼殻焼き・バーベキュー・エビフライ・塩焼き・ブイヤベースなど

まとめ

ブラックタイガーは、ベトナムやインド、タイなどの東南アジアで養殖されたエビのこと。

同じエビの種類でも、天然物はシータイガーと呼ばれています。

ブラックタイガーとシータイガーはそれぞれ、大きさや味、値段に違いがあり、目的や料理によって使い分けるのがおすすめ。

エビを使った料理で、華やかで楽しい食卓を演出しましょう。

エビの赤色にはどんな栄養が含まれているの?抗酸化力を持つ赤い色素とは?

「どうしてエビはゆでると赤くなるの?」
そんな疑問を持つ人は多いと思います。

生きている状態では黒っぽかったり茶色っぽかったりするエビですが、どうしてゆでると赤に変化するのでしょうか?

その理由はエビが持つ「アスタキサンチン」という赤い色素にあります。実はエビの赤色は、健康や美容にさまざまな良い効果が期待できる栄養素なのです。

今回は「エビが赤い理由」と「エビが持つ優れた栄養素・アスタキサンチン」についてお伝えします。

エビが赤いのはなぜ?



エビが赤い理由はエビが食べる餌に赤い色素「アスタキサンチン」が含まれているからです。以下で「アスタキチン」について詳しく説明していきます。

赤い色素「アスタキサンチン」



前述の通り生きているエビの色は赤色ではありません。エビの殻に含まれる「アスタキチン」という赤い色素が、ゆでるとエビが赤色になる原因です。

アスタキサンチンは餌の影響



赤色の色素「アスタキサンチン」は、エビの体内で生成されているわけではありません。エビが食べる餌の中にアスタキチンが含まれています。

「アスタキチン」を生成できる藻類をプランクトンなどの甲殻類が食べ、それをエビが食べることでエビの体内に「アスタキチン」が摂取されるという仕組みです。

ゆでると赤くなるのはなぜ?



エビがゆでると赤くなる理由は、殻に含まれるクラスタシアニンというタンパク質と「アスタキサンチン」という赤い色素が加熱によって分解されるからです。


エビの餌由来の赤い色素「アスタキサンチン」の影響はエビが生きている状態では出ていませんが、ゆでることで隠れていた赤い色素が現れます。

焼きエビの場合も、分解された「アスタキサンチン」が空気中の酸素と結びつくことで鮮やかな赤色に染まります。

エビの赤「アスタキサンチン」の効果は?



エビが持つ赤色「アスタキサンチン」は別名「海のカロテノイド」と呼ばれる天然色素。リコピンやルテインなどカロテノイドは自然界に600種類以上も存在します。

多くの種類があるカロテノイドの中でも「アスタキサンチン」は強力な抗酸化力を持つ色素として知られています。抗酸化力とはがんや生活習慣病の原因とされる活性酸素を除去する力のこと。ビタミンEも抗酸化力が期待できる成分ですが、アスタキサンチンの抗酸化力はビタミンEの約1,000倍というから驚きです。

抗酸化力は人間の体に元々備わっている能力ですが、年齢と共に低下しさまざまな不調やトラブルを引き起こす要因になると言われています。

人間は抗酸化力を持つカロテノイドを体内で生成できないため、食べ物や化粧品から摂取しなければなりません。

そこで「アスタキサンチン」が持つ優れた抗酸化力が、化粧品やサプリメント・医薬品・栄養ドリンクに役立つ成分として注目されているのです。

免疫力強化


アスタキサンチンは活性酸素を除去する抗酸化作用があると言われています。活性酸素は免疫力が下がる原因になるので、優れた抗酸化力を持つアスタキサンチンを摂取することで免疫力アップにつながるでしょう。

動脈硬化の改善


人間の体内で酸化が過剰に進行すると動脈硬化やガンなどの病気を引き起こすことも。エビの赤「アスタキサンチン」は強い抗酸化力があるため、酸化が原因とされる動脈硬化などの疾患を防ぐと言われています。

糖尿病予防


エビの赤「アスタキチン」の抗酸化作用が膵臓や細胞を活性酸素から守ることで、糖尿病の予防や改善が期待できると言われています。

美肌効果


エビの赤「アスタキサンチン」は化粧品にも使われています。紫外線ダメージは過剰な酸化を引き起こしますが、アスタキチンの強力な抗酸化力が紫外線による日焼け・シミ・ソバカス・肌荒れを抑制すると言われているのです。アスタキサンチンには肌のターンオーバーを促進する働きも期待できるため、ニキビの予防や改善にもつながるでしょう。

疲労回復


長時間のパソコンやテレビ・読書による眼精疲労は、酷い時には目の奥の痛みや頭痛にまで発展します。眼精疲労は目の病気や自律神経失調症が原因の場合もありますが、毛様体筋の緊張状態によって引き起こされることもあります。エビの赤「アスタキチン」は毛様体金筋を弛ませる働きが期待できるため、眼精疲労の予防・軽減につながるでしょう。

老化防止


エビの赤「アスタキサンチン」は身体の老化も防ぐと言われています。エビの赤「アスタキサンチン」は強力な抗酸化作用があるため、悪玉とされるLDLコレステロールが酸化するのを防いでくれるからです。

まとめ


「エビが赤い理由」と「エビが持つ優れた栄養素アスタキサンチン」についてお伝えしました。


エビがゆでると赤くなる理由は、エビの餌の中に赤い色素・アスタキサンチンが含まれるからでした。


アスタキサンチンは強い抗酸化力があり、免疫力強化や動脈硬化の改善・糖尿病予防・美肌効果などさまざまな症状に効果があると言われています。

アスタキチンを含むエビを積極的に摂取し、健康と美を目指しましょう。

エビにはどんな栄養があるの?タンパク質は多い?

「エビ」は、プリプリとした食感が魅力で料理に豪華さも与えてくれる食材。
味や見た目はもちろん、身体に良い栄養素が豊富に含まれている、低カロリー低糖質の優秀な食材でもあります。
中でも、三大栄養素の一つであるタンパク質が実に豊富。
美容や健康を維持するためにも、普段の食事に積極的に取り入れましょう。

この記事では、エビに含まれている栄養成分について、エビに含まれるタンパク質量や他の食材とのタンパク質量の比較と合わせて、詳しく解説いたします。

エビに含まれている栄養成分

エビは、身体に良い栄養素が豊富に含まれている、おすすめの食材。

最初に、エビに含まれている栄養素とその効果を見ていきましょう。

タンパク質

「タンパク質」は、三大栄養素の一つである、血管や筋肉、皮膚を作る材料、さらに、体力や免疫力を高めてくれる働きもある、生命維持に重要な栄養素。

エビには、100gあたり20g前後ものタンパク質が含まれています。

脂質が少ないエビは、タンパク質を摂取しやすい食品でもあり、積極的に摂りたい食材です。

アスタキサンチン

「アスタキサンチン」は、内臓脂肪の減少、身体や目の疲労回復、記憶能力の向上などの効果が期待できる栄養素。

活性酸素を除去する強力な抗酸化力があり、紫外線による肌の老化を防ぐ作用、肌の潤いを保つなど、アンチエイジング効果も期待できます。

エビやカニなどに含まれている、天然の赤い色素の一種です。

タウリン

「タウリン」は、疲労回復、高血圧の改善、コレステロールを減らす作用、心臓や肝臓の機能を高めるなどの働きがある栄養素。

魚介類や軟体動物に多く含まれています。

タウリンは体内でも作られていますが、それだけでは必要量に足りたいため、食事から摂取する必要があります。

コラーゲン

「コラーゲン」は、肌の新陳代謝を高めて肌の調子を整えたり、関節や腱、靭帯を強くする作用がある栄養素。

エビには、コラーゲンも豊富に含まれています。

アンチエイジングや美肌を維持するためにも、積極的に摂りたい栄養素です。

グリシン

「グリシン」は、美肌作りに重要なタンパク質であるコラーゲンを構成する、甘味のあるアミノ酸。

神経伝達物質の一つとしての働きもあり、運動感覚や呼吸などの身体の機能とも大きな関わりがあります。

エビなどの魚介類の甘味は、グリシンの甘味からきています。

ビタミンE

「ビタミンE」は、活性酸素を除去する抗酸化作用がある、アンチエイジング効果も期待できる栄養素。

エビにはビタミン類も多く含まれていますが、その中でも最も多いのがビタミンEです。

血圧を下げたり、血行を促進する働きもあり、冷え性や腰痛などの身体の不調を抱えている人も積極的に摂りたい栄養素です。

グルタミン酸

「グルタミン酸」は、脳の活性化、胃腸の調子を整える効果、脂肪の蓄積の抑制、血圧を下げる、ストレスから身体を守るなどの効果が期待できる栄養素。

脳のエネルギー源としても使われている、重要な働きを担っています。

エビは、グルタミン酸をはじめとする、長寿に関わる栄養素もたくさん含まれています。

エビに含まれるタンパク質量(生と干し)

エビは、内臓器官の維持や免疫力の向上など、生きていく上で重要な栄養素である「タンパク質」が豊富に含まれている食材。

エビの種類によっても多少の違いがますが、生の状態であれば100gあたり20g前後、干した状態であれば、100gあたり約50gものタンパク質が含まれています。

焼いた状態であれば100gあたり約24g、ボイルした状態であれば約25gと、生の状態とはほとんど違いがありません。

タンパク質量が最も多いのは干した状態のエビで、生の状態と比較すると2倍以上もの含有量。

干したエビの場合は、水分が抜けている分、タンパク質の量が多くなります。

 100gあたりのタンパク質量
生のエビ約20g
焼いたエビ約24g
ボイルしたエビ約25g
干しエビ約50g

他の食材とのタンパク質量を比べると

エビのタンパク質量は、他の食材と比較するとどのような違いがあるのでしょうか。

タンパク質が多く含まれている食材の、100gあたりの含有量を比較してみました。

 100gあたりのタンパク質量
干しエビ48.6g
まぐろ赤身26.4g
鶏ささみ23.0g
豚ヒレ肉22.8g
大正エビ21.7g
納豆16.6g
木綿豆腐6.6g

エビは、タンパク質が豊富な肉類と同じくらい、また、干しエビについては、肉類の2倍以上も多く含まれています。

ただ、肉類には脂質も多く含まれているため、カロリーが気になるダイエット中の人などは、気を付けなければいけません。

しかし、脂質が少ないエビは低カロリーのため、ダイエット中の人でも安心して食べられる、タンパク質を摂取しやすい食材です。

まとめ

エビは、生命維持のためにとても重要な「タンパク質」が豊富に含まれている食材。

その他、アスタキサンチン・タウリン・コラーゲン・グリシン・ビタミンE・グルタミン酸など、美容や健康効果が期待できる栄養素も豊富に含まれている、優秀な食材です。

低カロリー高タンパク質のヘルシーなエビは、摂取カロリーを気にする必要もありません。

エビは、タンパク質を摂取しやすい、栄養価の高いおすすめの食材。

毎日の食事にエビを積極的に取り入れて、健康な身体作りを目指しましょう。