ブラックタイガーとバナメイエビの違い6つ!美味しい食べ方も紹介!

プリプリとした食感が美味しく、旨味もたっぷりでジューシーなエビは、日本人に大人気。エビフライやエビチリ、エビマヨ、塩焼きと、和洋中様々な料理に使えるのも魅力ですよね。

さて、一般的なスーパーで売られている養殖エビはブラックタイガーとバナメイエビですが、両者の違いをご存じでしょうか?

実は、見た目の色やサイズはもちろん、おすすめの調理法や生態・養殖方法にも違いがあるのです。

今回は、身近な食材であるブラックタイガーとバナメイエビの違い6つと、養殖エビの代表としてブラックタイガーとバナメイエビが増えた理由についてお伝えしていきます。



ブラックタイガーとバナメイエビの違いとは?

ブラックタイガーとバナメイエビの違いは以下の6つです。

  • 見た目の違い
  • 大きさの違い
  • 味の違い
  • 値段の違い
  • 生態・養殖の違い
  • それぞれについて調理

以下で、それぞれについて詳しく説明していきます。

見た目の違い


ブラックタイガーは、黒灰色のエビで、黒い縞目が特徴的です。「黒いエビなの?」と驚く方もいるかもしれませんが、火を入れると真っ赤な美しいエビになります。

バナメイエビは、生の時点でも赤っぽいクリーム色です。尻尾が長く見た目が良いエビで、火を入れるとブラックタイガー同様に赤くなります。

大きさの違い


海老のサイズの選別は、重量で行いますので、同じサイズであれば同じ大きさということになります。ただ、ブラックタイガーはバナメイエビに比べて太い分短く、バナメイは平たくて細長い感じです。また、バナメイの方が尻尾が長いのが特徴です。

ただし、後述のように、バナメイエビの方が一度に大量に養殖することができるため、価格が安い小型のエビはバナメイエビが使われることが多いです。

味の違い



ブラックタイガーは、肉厚でプリプリとした食感が特徴的です。バナメイエビは、柔らかい食感のエビです。

味はどちらも甘くて美味しいのですが、冷凍エビの美味しさのポイントは冷凍されるまでにいかに水にさらないかという点にあります。水にさらすと、肝心の旨味が流れ出るので美味しくなくなるからです。

「コーラルシー」では、50年以上にわたって、スリランカの工場でエビの漁獲・養殖から加工までをできるだけ短い時間かつ低い温度で水にさらさずに行うように努めています。


値段の違い



ブラックタイガーの方が、バナメイエビより高価です。その理由は、後述の通りバナメイエビの方が一度に大量に養殖できるため、費用対効果がいいからです。


生態・養殖方法の違い



ブラックタイガーとバナメイエビの養殖方法は同じですが、同じ容積の池に入れられるエビの数は、バナメイエビがブラックタイガーの3倍以上です。場合によっては10倍入れられることもあります。

その理由は、海底を歩く習性を持つブラックタイガーに対し、バナメイエビは水中を浮遊する性質を持つため、その分たくさん養殖できるからです。

以上のことから。バナメイエビの養殖池は深いほど大量に養殖できるので、その深さがが約2.5mなのに対し、ブラックタイガーの養殖池は約1.5mほどです。

このため、バナメイエビの方がブラックタイガーよりもキロあたりのコストを低く抑えることができるのです。


それぞれについて調理法



ブラックタイガーの方が値段が高いから美味しいのかと言うと、そうではありません。それぞれの特性を活かした調理法で調理することで、各々の良さが引き立ちます。

ブラックタイガーは、食感がしっかりあるので、エビの存在感を楽しみたい料理に向いています。例えば、エビフライやエビチリ、エビマヨなどにすると、エビを思う存分楽しめるでしょう。

バナメイエビは、尻尾が長く見た目が良いので天ぷらに向いています。
また、小型のものはエビそのものの味を楽しむのに向いています。例えば、エビサラダやちらし寿司の具などにするといいでしょう。エビを丸ごと煮るカレーや煮込みにも向いています。きのこ類やブロッコリーと一緒にアヒージョにしても美味しいですよ。

養殖エビの代表としてブラックタイガーとバナメイエビが増えた理由


現在養殖されているエビは、クルマエビ、ブラックタイガー、バナメイエビの3種類です。エビが養殖できる条件は、温暖であること、短期間で育つこと(孵化後30日、池入れ後120日ぐらい)、稚エビのコントロールができることなどが挙げられます。

一昔前までは天然ものに限られていたエビですが、天然だけでは総消費量に追いつけなくなり、現在は世界各地で養殖が盛んに行われるようになりました。

ブラックタイガーの養殖は1975年頃に始まり、1980年代に急激に増え、天然エビを追い抜くまでに成長しました。一方、バナメイエビは、1995年頃から始まり、その費用対効果の良さから、現在の養殖エビの主流になっています。

海や川ではなく、池のような特別な環境でストレスなく養殖されたエビが、厳しい基準をクリアした後に冷凍されて日本へ輸出されているのです。

まとめ

ブラックタイガーとバナメイエビの違い6つと、養殖エビの代表としてブラックタイガーとバナメイエビが増えた理由についてお伝えしました。

ブラックタイガーとバナメイエビは見た目の違いはあるものの、大きさに違いはありませんでした。

ぷりぷりとした食感で食べ応えがあるブラックタイガーのおすすめの調理法はエビフライ、すらりと見た目の良いバナメイエビのおすすめの調理法はエビの天ぷらでした。バナメイエビは小型のものも多く出回っているので、アヒージョや煮物、カレーにも最適です。

現在では世界各国でエビの養殖が行われていて、ストレスのない良好な環境で育てられた養殖エビが厳しい基準をクリアした上で日本に輸出されています。

養殖冷凍品であっても、技術の向上で、天然エビの味に近づいているのです。

是非、養殖エビの美味しさを体験してみてくださいね。